何かを聞いて何かを思い出す
ミュージックステーションで椎名林檎さんの「正しい街」を久しぶりに聞いて、久しぶりに思い出しました。
大学時代に仲の良かった友人のことを。
佐賀の大学で知り合い、仲がよくなり、いっしょに私の福岡の実家まで歩いて帰ったことを。
山道の神社で野宿して、真夏でも夜が寒かったこと。
最後は、室見川を泳いで渡って、私の家にたどり着いたこと。
朝まで飲んで酔っ払って勢いで歩いて帰って。足が怪我したように痛くなったこと。
最後までアホな事を言い出した私に付き合ってくれたこと。
昔は、正しい街を聞くと別なことを思い出してました。高校生の頃、付き合っていた彼女と百道浜や室見川に行ったこと。淡い思い出。彼女とのことを思い出し胸が苦しくなることもなくなりました。
けれど、いっしょに室見川を渡った友人が死んでしまって、今でも思い出すたびに胸が苦しくなります。
大学を卒業しても連絡を取り合う友人なんて数少ない、その一人が自分で命を絶つなんて、何か自分はできなかったのか?と。
いつも俺の愚痴を聞いてくれたり、助けてくれたりしていたのに。大学院での研究が忙しいだろうと思って連絡を遠慮するようになったけれど。
電話で話すときも私の方が好き勝手しゃべって、仕事に追われているからと一方的に自分の都合で電話を切ってしまって。
最後に話した時に何かを言いたそうだったのが、ずっと胸にひっかかっている。
自分の心を落ちつかせるためにこれを書いている。思い出したことを。
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